アフリカで最も有名な部族の一つ「マサイ族」は近年、独特のビーズアクセサリーがファッションとして注目を集めている。その魅力はやはり、色鮮やかな独特の配色。もともと同族は、1800年代後期にヨーロッパ人が進出するまで貝殻や種、乾燥させた草などをアクセサリーにしていたといわれており、ヨーロッパ人との交易を通じてビーズアクセサリーを作るようになったという。アフリカの広大なサバンナの中で、いったいどういった景色がこの色彩感覚を産んだのだろうかと、その風景に思わず思いを馳せてしまう。
このマサイDNAの詰まったビーズワークをあしらったサンダルシリーズ「マサイ・コレクション」を発表したのが、スペイン発のシューズブランド「PIKOLINOS(ピコリノス)」。ケニア・マサイ族の女性たちによる手作業のビーズ刺繍を施したモチーフパーツを、スペインの自社工場で靴に仕上げたコレクションだ。
今回の春夏コレクションのデビューにあたり、「マサイ・コレクション」の起案から尽力してきたマサイ族の一部族のリーダー、ウィリアム・キカナエ氏が来日。そのウィリアム氏に、マサイビーズの魅力について詳しく聞いてみた。
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