毎月1名、エシカルイケメン男子をご紹介する本企画。8月は、一級品の「Made in Japan」商品に特化したグローバルショッピングサイト「MONOHUB(モノハブ)」を運営する合同会社C Anchor 山田勝俊(やまだ・かつとし)さん! 「日本を世界に!」と常に挑戦し続ける彼の魅力を探ります!
山田勝俊さん
合同会社C Anchor 代表社員兼CEO
1982年生まれ東京育ち。2008年、オーストラリアの大学院でMBA取得後、人材業界、ITベンチャーを経て、サンフランシスコのIT会社Meltwater Groupに就職。退職後は、英・エシカルアンダーウェアブランド「Pants to Poverty」の日本市場の立ち上げを経験。2013年、Made in Japanのモノ・人・技術を世界に流通させることを目的とした合同会社C Anchorを設立。2014年3月、Made n Japanの一級品のみを取り扱うECサイト・MONOHUBをローンチ。
Q. どういう経緯で現在の仕事を始めたんですか?
父親から「お前は起業しろ」と幼いときから言われていたこともあり、20歳のときには起業すると決めていたのですが、まずは会社に入って一から勉強することにしました。そのときはどうしてもやりたいことがあって、新卒なのに入社式からずっと人事と上司にお願いしていました。そこで上司に言われたのが「山田、まず結果を出せ」でした。「約200人の新卒社員の中で1位を取ったら、お前がやりたいことをやらせてやる」と。だからそれは必死で仕事して、入社して3カ月後に営業成績1位を取って、結果を出しました。
「これで一歩を踏み出せる」というとき、サブプライムローンからのリーマンショックが起こり、会社の業績も悪化。人事部から「お前のやりたいことは、いまはできない」と言われました。それでも諦めずにいろんな方向から話を進めようと動いていましたが、全ての人に止められました。自分でも、いまはやるタイミングではないことに納得感はあったので、それを一つの契機に、退職することにしたんです。
振り出しに戻った僕は、「本当にやりたいことは何か?」と考えていました。すぐに一人で1000万円稼げるビジネスなども考えたりしましたが、お金目的のアイデアには、なぜかいつも心が「NO!」と言っていて、なかなか踏み出すことができませんでした。その中で、①自分が心から意義を感じられるか、②それに一生を捧げられるか、③明日死んでも後悔しないか? が、自分にとって一番大事なんだと気づきました。
そしてあらためて、自分が何をしたいかと考えました。オーストラリアに住み、海外で経験を積んだことで、僕は日本のすばらしさを見直すことができていました。自国にずっといると、自国に対して誇らしい気持ちが薄れてしまいがちだと思います。だけど、日本は自信を持つべきすばらしい国。そんな自信を若い子たち、忘れかけてしまっている中高年の方々に届けたいし、それをベンチャー企業が世界に向けて発信して、インパクトを残すことができればおもしろいと思いました。それが、「MONOHUB」を作った理由ですね。
Q. デートコースを教えてください。
僕、オンとオフで人格がものすごく変わるようです。普段はかなりオラオラな、仕事一直線で周りもたいへんだと思うのですが、休日は真逆。若者がやっているいまどきのおしゃれなカフェでなく、裏路地でのんびりと地域に住む夫婦がやっているような喫茶店やレストランで、のんびり過ごすのが一番好きですね。そういうところで2人でゆっくりコーヒーを飲むのが好きです。
都心の繁華街でなくていい。こじんまりしていて、ゆったりした空気が流れているような地元のカフェに入って、ゆっくり話しながら過ごす。そういう時間が好きです。
Q. お会いするときはいつも快活なので、アグレッシブなタイプかと思っていました。じゃあ恋愛も意外に、尽くすタイプですか?
どうだろう? でも、自分の感性を相手に押しつけるのは嫌で、むしろ彼女が喜んでくれることを優先するほう。相手に合わせるタイプだと思います。彼女の好きなことをやってあげたくなるタチなんです。
ただ、リードするタイプかどうかっていうと、ぜったい彼女をリードするほうですね。どうやったら彼女が喜んでくれるか、先回りして考えて「ここ、行こうよ!」と自分から誘います。それで喜んでくれているのを見て、心の中で「良かった!」とひそかに嬉しくなっている感じです。
Q. どういうふうに彼女をプリンセスにしますか?
サプライズが好きなんですよ。彼女がふだん話しているときに、「こういうことがしたい」「ここに行ってみたい」と話していたのを、勝手に予定を組んで連れ出すタイプです。でも、そこに連れて行くこと自体はスタートに過ぎなくて、さらに特別な何かを加えたいですね。サプライズのうえに、さらにサプライズを重ねて彼女を喜ばせたい。しかも、記念日や誕生日などのイベントのときにやるのではなくて、ある日突然やるのが好きです。なにげないときにびっくりさせるのが好きなんです。
Q. じゃあ最近やったサプライズはなんでしたか?
んー……プロポーズかなぁ(笑)。僕の疑問なんですが、「なんで、プロポーズは1回でなくてはならないんだろう」って思うんです。「結婚してください」じゃなくても、1年に1回でも「これからもよろしく」とか、「僕はこれだけ愛しているよ」っていろんなサプライズを盛り込んで、特別なかたちで伝えたいなって思うんですよ。……なんだか恥ずかしいですね(笑)!
Q. どんな老後を過ごしたいですか?
いまは海外を行ったり来たりしていますが、そのときには日本に戻ってきたいですね。那須の別荘で自然に囲まれて、奥さんと二人でゆっくり過ごすような老後が理想です。自然が豊かな場所で、1カ月に1回、ご近所さんと一緒にご飯食べる……みたいな。仕事は誰かに任せて、ゆっくり生活したいです。
Q. 人生の野望は?
ビジネスを通じて、日本を誇りに思う日本人、自国に興味を持つ日本人をもっと増やしていくことです。
僕も昔はアメリカが大好きだったので、「日本ださい!」と、言っていた時期もあります。いま思うと、本当に恥ずかしいことです。
しかし、実際に日本は海外でリスペクトされています。日本のいたるところで海外の超一流ブランドの商品が作られていますし、逆に海外の商品で、実は現地で日本人職人が作っていたということも少なくありません。そういった事実が知られていないので、僕はもっと多くの人に知ってもらいたいです。
世界の国からいっそうリスペクトされるためには、日本人一人ひとりが日本のすばらしさを知り、語れる必要があると思います。「私の国には、こんなにすばらしいところがあるよ!」と、語るのが苦手という人は多いと感じますが、その理由の一つに、「事実を知らないから」というのもあると思います。だからこそ、もっと興味を持ってもらえるようにしたいです。
まだ発表はできませんが、それを実現するプランも進行中です。プランの相談に乗っていただく方に、「夢物語だ!」と呆れられたりしますが、準備を進めていますよ。始まるまでにあと数年はかかるかもしれませんが、ぜひ期待していてください!
確かにハードルの高いプランなんです。でも、だからって挑戦しない理由がない。成功したらHAPPYだし、成功しなくてもその失敗を糧に、次に成功すればいいんです。あとで「なんで成功したんですか?」って聞かれたときに、「あのとき失敗して……」って、話せるようになればいい。最終的に成功すれば、「山田は成功した」で終わるんです。僕がなによりも怖いのは事業の失敗などではなく、死ぬときに後悔すること。だから情熱がある限り、いつでも何度でも挑戦していきたいですね。
Q. では最後に、EFJイオにプレゼントを選んでください!
広島県の熊野という場所にある竹田ブラシ製作所の化粧筆です。熊野の筆は「熊野筆」と呼ばれ、世界の一流メイクアップアーティストにも愛用者が多く「一生使える筆」なんです。必ず触った瞬間に「こんなに柔らかいの?」とびっくりされます。
IMAGE: Courtesy of MONOHUB
その中でも、一番のクオリティーを持つのが竹田ブラシ製作所と思っています。なでしこジャパンへの「国民栄誉賞副賞」として政府からも送られていますし、パリコレでも使われています。イオさんや彼女へだけでなく、誰かにせっかくプレゼントするなら、ブランド名で選ぶのでなく、ちゃんと探したうえで本当に良いと思う、本物の商品を贈りたいですね。
Interview, Writing and Photography : io TAKEMURA
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