世界有数のレザー輸出国:ブラジル
G7サミットでも議題となったアマゾンでの大規模な森林火災から数週間。ニュースで耳にはするけれど、日々の生活とはかけ離れている話のようで、なかなかインパクトの大きさが分かりづらいですよね。
ただ、そんなアマゾンのあるブラジルは牛肉の輸出量が世界第2位。牛レザーの輸出量も多く、そのほとんどが雨林で育てられた牛なんだとか。普段あなたが使っている財布に記載のある「Italian Leather」とは「イタリアで加工された」と言う意味で、実際はブラジル育ちの牛から取られたレザーかもしれません。
牛を育てるためだけに、人間によって破壊されるアマゾンの森林
乾燥地帯ならまだしも、熱帯雨林のアマゾンで火が消えないというのは不思議な気がします。そもそも、なぜこのような大規模火災が続いてしまったのでしょうか?その原因は地球温暖化...だけではなく、人が意図的にアマゾンを燃やしているからなのです。アマゾンも言ってしまえば土地の一部。農作や牧草地に作るために、木を伐採し、燃やすことにより生活している人々がいます。
FASHION REVOLUTIONが発行している Fashion Transparency Index 2019でも、生地等の原材料を公表しているブランドは5%にすぎずその中でもコットンやウールがメインです。1人の消費者として、どのようなレザーが製品に使用されているのか、ブランドが「アマゾンの森林破壊」に加担していないかきちんと知る必要があるのではないでしょうか?
母なる自然「アマゾン」の消滅を守るために私たちができること
今回の火災により、アマゾンの10%が消滅されたと言われています。私たちのハンドバックやジャケットのために、それは必要な犠牲だったのでしょうか?消費を減らすことは間違いなく私たちがすぐにできるアクションです。
また、それ以上にブランドがアマゾンで作られた革を使っていないか、生産工程で森林を燃やしていないか掲示するよう訴えることもSNSを使えば簡単にできるのではないでしょうか?
最後に、利益のために破壊を続ける人々の傍、アマゾンには何百もの部族が現在も生活を続けています。そんな先住民たちの生活にこの火災がどれほど影響しているのかはイギリス”The Guardian”によるこちらのビデオからも確認することが出来ます。
FASHION REVOLUTIONの記事には”Nature is not a market, nor is it our property.(自然は売り物にも、特定個人の所有物にもされるべきではない)”というFASHION REVOLUTION ブラジル支部のコメントがありました。地球に住む人々の共有財産である自然が、1人の利益のために使われないよう私たちには何ができるでしょうか?
(文:Akari)
引用記事
■Fashion Revolution
“While the rainforest burns, we need to know where our leather comes from”
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