Liv:raの小森優美氏による連載企画。洋服作りの裏側ってどうなってるの?気になるところを赤裸々にブログでご紹介。洋服1着を作り上げるのに、どれだけの人がかかわり、どのような工程があるのか?そして、エシカルで商品をつくる事の難しさなど、Liv:raのものつくりのこだわりを綴っていきます。今回は今春発売予定の新商品の制作工程をリアルタイムで0からお見せします。果たして無事に販売する事ができるのか!?乞うご期待!
Ethical Fashion Japanの読者のみなさまこんにちは!もう季節はすっかり春ですね。
先日タイ出張から帰ってきたのですが、もう桜が咲いていてびっくりしています。
素敵な季節の始まりですね〜。
さてさて、今回はいよいよ出来上がったランジェリーを染色します!
Liv:raは染色では京都の職人さんが開発した独自の手法”新万葉染め”を使用しています。
〜新万葉染めとは〜
Liv:raは万葉時代の染めをもとに京都で開発された「新万葉染め」を使用しています。
従来の草木染めは100度のお湯で煮出して染色していましたが、その状態では色素が栄養分になりかけている為、なかなか色が定着せず、何度も染め直すか、石油系有機溶剤で定着させているのが普通でした。
「新万葉染め」は独自の技術で草花を分子のレベルまで微粉砕することで80度以下のお湯で色素を定着させ、草花の色素をしっかりと生地に落とし込むことを可能としています。
また、植物性の色素は植物性の素材に定着しづらい為、綿や麻素材に草木染めをする場合は石油系界面活性剤が使用されることが多かったのですが、「新万葉染め」は前処理に高タンパクの大豆や卵白、牛乳を使用して色素を定着しやすくし、定着剤には体にやさしい食べられるみょうばんを使用しています。
出来る限り人にも環境にもやさしい染色をしたいという職人さんの愛から生まれた「新万葉染め」、京都の工場で1点1点丁寧に手染めされています。その気持ち良さと美しさをLiv:raを通して感じていただけましたら幸いです。
深万葉染めのカラーブック。ここから色を選んでいきます。色の名前は昔の日本で使われていたものです。
趣がありますね。
色見本になるストールたち。とても美しいです。
職人さんが染色しているところ。
お湯に粉末の色素と定着剤(みょうばん)を入れ、丁寧に染めていきます。
草木染めといえば何度も染めて時間がかかるものでもあるのですが、深万葉染めは一度染めると定着するので、なかなか短時間で出来上がるのですよ。
色を決めて染色をすると、あとは乾燥に入ります。
冬の間は乾燥に時間がかかるのですが、暖かくなってきたので早めに出来上がると思われます。
こちらの商品は銀座プランタンのEFJストアで先行発売する予定なので、
どうぞ楽しみにお待ちくださいね!
次回はいよいよ最終回、商品の完成になります!
タイを楽しんだわたしでした。
つづく。
Liv:raの商品はこちらでも購入できます→EFJ STORE ONLINE
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