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フェアトレード推進のカギとなるか? 「ビッグ・テント・アプローチ」に注目

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第8回フェアトレードタウン国際会議 in 熊本 初日のレポートはコチラから

世界中で地域からの発信が盛ん

3月29日の会議初日、早速「フェアトレードタウンの現状と課題」というテーマでパネルディスカッションが行われた。フェアトレードタウンは現在、24カ国1,444カ所に及び、増えていく傾向にあるが、フェアトレードタウン運動は多様化する社会、経済、政治、文化の違いを乗り越え、途上国さらに国内の地域にも適応していかなければならないという課題を抱えている。そこで、①インテグリティ(※人として高い道徳観と倫理観)を持って活動していくこと、②難しくても諦めずに市場と協働を試み続ける必要性があることが指摘された。さらにもともとフェアトレードタウン運動は、イギリスのガースタンという一地域の草の根運動から始めていく小さなものだった。小さいことから始め、小さな生産活動や個人の消費活動が、経済に影響を与えていったマイクロ経済な側面を伝え、安心感を提供することの重要性も話された。

パネルディスカッションが行われた大ホールは満席に。

パネルディスカッションが行われた大ホールは満席に。

その後、2回目の全体会議「公正な地域経済社会の構築」のパネリストディスカッションでは、地域でいかにしてフェアトレードを広めていくかの重要性が、事例を交えて議論された。例えば「カナダ・フェアトレード・ネットワーク」からは、雑誌への掲載が大きく市民への普及に貢献していることが紹介された。ブラジルの「SEBRAE」からは、中小企業支援庁やNPOから支援があることで地元の生産者もラベル認証を受けやすくなっており、普及が比較的スムーズという。

地元経済がフェアトレードを推進していくためには、地元の人々を啓発し、地元の生産者を支援し、全体でマーケットを広げていくようなキャンペーンを行うことが必要のようだ。

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